東アジアに地政学的リスク

核非拡散が反転、中国が台湾に武力行使すれば、日韓も核開発の誘惑に駆られる。

2016年12月号 GLOBAL [トランプ・ショック]

  • はてなブックマークに追加

不動産王でテレビの視聴者参加番組のスターだったドナルド・トランプを、米国の次期第45代大統領に選ぶという11月8日の米国有権者の衝撃の選択は、世界的に変動の大きい不安定で予測不能な時代の幕が開いたことを意味する。米国は恐らく戦後初めて、長く掲げてきたリベラルな国際的秩序の原則に大っぴらに異を唱える人物をリーダーにしたのだ。筆者も含め多くのコメンテーターが予想だにしなかったトランプの勝利は、ケタ違いの地政学的リスクを呼び起こす。巨大な損失をもたらす恐れはあるが、実際に起こる可能性はごくわずかとみられてきたいくつかの事柄が突然、現実味を帯びてきた。その例を挙げてみよう。まずは東アジアだ。予想できるのは、米国との同盟関係の解体とオバマ政権が進めてきた「アジア回帰」の反転だ。技術先進国である日本と韓国は、脅威にさらされ核兵器の開発、いわゆる「ブレー ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。