二階驀進「政局カレンダー」

「年明け解散」の仕掛けは100%安倍の戦略なのか。願望を先取りする二階のレールに載せられているだけか?

2016年11月号 POLITICS [「改憲」はずるずる先延ばし]

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誠にあっけなく自民党総裁任期の延長が固まった(正式決定は来年3月の党大会)。安倍晋三首相(62)の現在の任期(2期目)は昨年秋に始まり、本来なら2018年9月までだが、これで党則が禁じていた連続3選ができるようになる。最低でも1期3年延びれば、第2次政権だけで9年弱。第1次政権の1年間も加えると実に10年近い。日本では異例の超長期政権である。戦後最長の佐藤栄作元首相(約7年半)を優に超え、明治以来、憲政史上最長の桂太郎元首相(約8年・断続的に延べ3回就任)をもしのぐ歴代1位となる。まさに前代未聞。健康などでアクシデントがない限り、2020年の東京オリンピックも安倍政権で迎える可能性が高まる。任期延長が固まった翌日、面妖な国家プロジェクトも浮上した。菅義偉官房長官が閣僚懇談会で、内閣官房に「明治150年関連施策推進室」を設置すると発表したのだ。桂も佐藤も山口県出身。 ………

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