北朝鮮「ザル制裁」暴かれた中国

中堅商社「丹東鴻祥」の抜け穴を米国に突きつけられた。核実験より体制崩壊が怖いのだ。

2016年11月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

北朝鮮が9月9日、5回目の核実験を強行した。朝鮮労働党軍需工業部の傘下にあり、実験を担当した核兵器研究所は声明で、「核弾頭の爆発実験に成功した」と発表した。1月に「水爆」と主張する核実験を行って以来、核実験は今年に入って2度目。弾道ミサイルに搭載する核弾頭の小型化や軽量化に向けた開発が進んでいることを内外に誇示した形だ。国連安全保障理事会では理事国の日米などを中心に、北朝鮮に対する「かつてないほど強力な」(韓国の尹炳世外相)制裁決議の採択へ、北朝鮮と深い関係にあり、最大の影響力を持つ中国などとの話し合いを進める。中国の王毅外相は「安保理が必要な対応を取ることに賛同する」と新たな制裁決議採択に協力する姿勢を示してはいる。しかし、このところの中国の対応について、北京の外交筋は「1月の核実験時よりロー・キー(控えめ)だ」と指摘する。

THAAD配備が影響

中国外務省 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。