闇から白日へ「二・二六事件」軍法会議記録

2016年11月号 DEEP

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社会を揺るがし、日本を戦争へと駆り立てる大きな転換点となった1936(昭和11)年の「二・二六事件」。その軍法会議記録が10月中にも国立公文書館に移管される。80年もの間、東京地方検察庁の書庫に眠り続け、一般には存在すら知られていなかった。移管後は目録作成を経て、来年春ごろには一般公開となる見込み。非公開、弁護人なし、一審制というなかで民間人4人を含む19人が死刑判決を受け、被告のほとんどが公判開始から3カ月足らずのうちに処刑された極めて特異な裁判。その真相が白日の下にさらされる。二・二六事件は、陸軍の青年将校に率いられた約1500人の部隊が2月26日未明、国家改造を目指し、斎藤実内相、高橋是清蔵相、渡辺錠太郎教育総監ら政府要人を襲撃して殺害したクーデター事件。昭和天皇は討伐を命じ、翌日には戒厳令が敷かれ、戦闘を交えることなく発生から3日後に鎮圧された。事件 ………

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