厚労省「はしか」根絶する気なし

またも予防接種空白層を無くす好機を失う。国民の健康より守りたいものって何?

2016年11月号 LIFE

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「ワクチンの予約・注文を行う場合にあっては、必要な本数に限り行う」「卸売販売業者は、必要量の供給を随時行い、偏在が起こらないよう配慮する」9月、厚労省は各都道府県に対して、はしか(麻疹)と風疹を予防する「MRワクチン」の流通を「国家統制」する内容の通知を出した。海外で感染した人から、はしかが全国に広がり、ワクチンを打ちたいと考える人が急増。打ちたくても打てない人が出た。だが、厚労省は通知に「全国的な不足は生じない見込みですが、一部の地域や医療機関において、MRワクチンの偏在等が懸念されます」と記し、不足しているわけでなく、「偏在」が起きているだけ、との見解を示した。はしかは感染力が強く、かかると40度近い熱が出て、肺炎や脳炎で亡くなることもある。あかちゃんを持つ親が心配して、ワクチンを探し回るのは当然だ。通常、欲しくても手に入らないことを「不 ………

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