トルコ原発頓挫で三菱重工「六重苦」

豪華客船、アレバ出資、米国賠償、日立案件、MRJで満身創痍。ついに長崎の灯が消える。

2016年11月号 BUSINESS

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親日トルコで原発を建設――安倍晋三首相がトップセールスした成果と喧伝されたトルコ北部のシノップ原発建設計画に、いま暗雲が立ち込めている。三菱重工と仏アレバが共同開発した加圧水型軽水炉(PWR)「ATMEA1」を4基建設し、2023年には1号機が稼働する予定で、総事業費2兆1700億円のビッグプロジェクトだ。事業母体は三菱重工、伊藤忠商事、GDFスエズ(仏電力・ガス大手)、トルコ国営電力会社の4社。出資額およそ6500億円のうち、三菱重工の出資額は10%超と見られている。ところが、事業化可能性調査(FS)をしたところ、トルコの電力料金が異常に安く、採算ベースに乗らないことが判明した。トルコ政府に電力料金引き上げを要請したが、強権エルドアン政権に一蹴され、伊藤忠は本格撤退を検討し始めている。

原子力事業見直しの危機

目も当てられないのは三菱重工だ。出資金が戻ってこないばかりか、原子力事業そのもの ………

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