リニアに財投資金の禍根

政治介入を呼んだJR東海の独善と過信。「自社の、自社による、自社の為」の異端プロジェクトが、補正予算の柱に。

2016年10月号 BUSINESS [今こそ立ち止まれ!]

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リニア中央新幹線計画がいよいよ怪しくなってきた。関西中心の自民党国会議員と安倍首相までが一緒になって、国の財投資金(財投債は国債と同じ国の借金)を使って2045年予定の大阪開業を早めよと言い出して僅か1カ月後の8月2日、安倍内閣はリニア新幹線開業を8年前倒しするためJR東海への3兆円の財投融資を含む経済対策を閣議決定した。リニア計画の内容は情報開示が限られ国民には十分理解されていないが、そもそも民間のJR東海が工事費9兆円(原発20基相当)を全額負担して自力建設する前提で、10年5月、民主党政権が閣議決定も国会承認もなく認可した異端プロジェクトである。どこが異端か。レールも架線もなく東京・大阪間438キロの約8割を遠隔操作の超電導磁気浮上方式(リニア)で地下深くを疾走する世界唯一の鉄道計画である。交通インフラに最も求められるのは安全性だが、地震、トンネル崩壊 ………

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