日本会議の「宗教パワー」は幻想

山谷えり子の得票はわずか25万票。蝟集する教団の集票力は、創価学会と比べ物にならない。

2016年9月号 POLITICS [特別寄稿]

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参院選は与党側の勝利で終わった。これで、自民・公明・おおさか維新などを含む「改憲勢力」が、衆参両院で3分の2議席を占めることになる。「憲法改正」はいよいよ現実味を帯びてきたと言っていいだろう。安倍政権はこれまでも繰り返し、「改憲への意気込み」を表明してきた。春の国会で安倍首相は、民主党(当時)・大塚耕平議員の質問に「(憲法改正は)私の在任中に成し遂げたいと考えている」と明確に述べている。首相が国会答弁でここまではっきりと言明するのだから、その意欲は並々ならぬものがある。この国会答弁で安倍首相が言う「私の任期」とは、自民党総裁としての任期のことをさす。参院選での勝利を根拠に、すでに自民党内では「総裁任期延長論」まで出ており、安倍首相の言う「任期中の改憲」は決して非現実的なものではない。今後間違いなく、憲法改正に向けた動きが活発化していくだろ ………

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