中国・河鋼が欧州に「トロイの木馬」

世界第二の鉄鋼メーカーがセルビアの製鉄所買収。EUがダンピング調査で安値攻勢に対抗。

2016年9月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

中国は7月、米国とEU(欧州連合)からWTO(世界貿易機関)提訴の集中砲火を浴びた。米国は7月13日、中国が原材料9品目(アンチモン、コバルト、銅、黒鉛、鉛、酸化マグネシウム、タルク、タンタル、錫)に対し5~20%の輸出税をかけているのは国際法違反だとしてWTOに提訴した。中国から輸入されるこれらの原材料は、半導体や医療機器、航空宇宙関連製品、電気自動車やハイブリッド車のバッテリーなどの米国のハイテク製品に幅広く使われているため、輸出税は米国製品の価格を引き上げ、中国の業者との競争で米国企業を不利な立場に置くというのが米国側の主張だ。EUも19日、インジウムとクロムの2品目を加えて、同様の訴えを起こした。一方で欧州鉄鋼連盟(EUROFER)は7月7日、セルビア、ロシア、ウクライナ、ブラジル、イランの5カ国による鉄鋼の安値輸出がEUの市況を歪める恐れがあるとして、欧州委 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービスです。年間定期購読をご契約の方は無料でご利用いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※ご利用いただけるサービスは購読コースにより異なります。詳しくはこちらをご覧ください)。