カードのポイントばらまきが「麻薬」のように利益を蝕む。海外拠点半減、幹部辞任続々。
2016年9月号 BUSINESS
パ・リーグで低迷する楽天イーグルスだけではない。危険水域に突入した楽天本体の業績不振にも「喝!」と言いたい。足を引っ張っているのは祖業のeコマース(EC)サービス「楽天市場」だ。アマゾンやヤフーなどの猛攻で楽天ブランドの神通力が薄れているほか、2013年末に発覚したセールの二重価格問題による消費者の信頼低下が、いまだに尾を引いている。1997年の創業以来、日本のEC市場を牽引してきたが、ついに限界が露わになってきた。8月4日に楽天が発表した2016年度第2四半期は、売上高が前年同期比11.1%増の3689億円だった。一方、営業利益は同11.8%減の488億円に落ち込んだ。楽天カードなどを含むフィンテック(金融)事業が好調だったものの、楽天市場を核とする国内EC事業の苦戦を補えていないからだ。国内EC事業の営業利益は前年同期比24.6%減と、かつてない勢いで失速している。営業利益 ………
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