三菱MRJ「300機解約」の危機

米スカイウエストがボンバルディアに鞍替え。機体の重量オーバーで営業運航できない恐れ。

2016年9月号 BUSINESS

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プロペラ機「YS―11」以来半世紀ぶりの国産旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」にまたもや赤信号が灯っている。同機を大量導入予定の米航空会社がパイロット労組と協定を結んでいる機体の重量制限について、開発元の三菱航空機(愛知県豊山町)が目標をクリアできず、受注が決まっている447機のうち最大300機がキャンセルされる可能性が浮上したからだ。「設計変更は考えず、制限緩和を願っている」という同社首脳の他力本願の発言に三菱グループ内からも「もはやアウトか」と囁かれる始末だ。米航空専門誌「アビエーション・ウイーク」7月25日号によると、MRJ200機(キャンセル可能な100機を含む)の発注契約を結んでいる米スカイウエストが、最近カナダの小型航空機メーカー、ボンバルディア社と航空機整備の10年間の延長契約を締結。これはMRJの導入計画をボ社が開発するライバル機「CRJ」に切 ………

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