「日本会議」を暴いた男の素顔

安倍「改憲」勢力を支える草の根保守研究のベストセラー。天皇の生前退位で右翼が分裂。

2016年8月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

参院選に大勝、憲法改正に賛同する勢力が発議に必要な3分の2を超えたことから、安倍晋三首相は改憲に向けて、大きく踏み出すことになった。改めて注目されるのが日本会議である。安倍政権を支える保守系の政治家、評論家、運動家、研究者、宗教団体などが蝟集、改憲の空気を醸成している集団として、多くの新聞、週刊誌が特集を組み、テレビが報じてきた。火付け役の一つが『日本会議の研究』(扶桑社新書)で20万部の大台が見えてきたという。4月発売の同書は、著者の菅野完(41)が、2015年2月15日にWebメディア「ハーバー・ビジネス・オンライン」でスタートさせた連載をまとめたもの。第一章「日本会議とは何か」は、今回の参院選結果を踏まえたかのような出だしだ。

生長の家が「淵源」

船田元・自民党憲法改正推進本部長(当時)は、15年2月4日、記者団に「憲法改正案原案の提示は16年夏の参院選前ではなく、選挙後 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。