新風? 台風? 「成田の新医学部」

国際医療福祉大は閉鎖的な医療界に風穴を開けるか。医師過剰の混乱を生むだけか。

2016年8月号 DEEP

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すでに政界・官界の支持を完全に取り付けた自信の表れからか。最終局面で何か焦りでも生じたか――。6月19日の読売新聞や朝日新聞、日本経済新聞、毎日新聞など全国紙の朝刊に一斉に載った「医療福祉の総合大学が2017年4月、成田市に医学部を新設する予定です」との全面広告が、医療関係者の間に様々な憶測を呼んでいる。広告の主は、病院再建で知られる高木邦格(くにのり)理事長率いる「国際医療福祉大学」。主見出しの右下に「設置認可申請中」とあり、また、広告の中程より下のところに極小の文字で「※医学部に関する内容は予定であり変更の可能性があります」とあるように、この大学は、実はまだ医学部新設の国の認可を得ていない。8月に文部科学省の大学設置・学校法人審議会が最終判断をする予定となっている。そうした微妙な時期に、注釈付きとはいえ医学部開設を大々的にアピールする広告が打た ………

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