「生け贄」ロッテ財閥の悲劇

突如、韓国検察による大々的な家宅捜索に襲われ、日韓両国を股に掛ける異形の財閥は「解体」の瀬戸際。

2016年8月号 GLOBAL [苛烈極まる「国策捜査」]

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ロッテグループの経営権をめぐる創業一族の内紛が、その構図を一変させようとしている。兄・重光宏之(韓国名・辛東主、62)を放逐し、我が世の春を謳歌していた弟・昭夫(同・辛東彬、61)だったが、突如、韓国検察による大々的な家宅捜索に襲われ、予期せぬ危機を迎えたからだ。在日コリアンの重光武雄(同・辛格浩、93)が一代で築き上げた日韓両国を股に掛ける異形の財閥は今、大きく軋み始めている。

「3ルート」で詰め寄る国策捜査

ソウル中央地検の強制捜査が電撃的に始まったのは6月10日。投入した人員は約240人に上る。家宅捜索先はロッテグループ本社のほか、ロッテホテル34階にある武雄の自宅兼執務室や、昭夫の自宅など十数カ所。4日後にも約100人を投入してロッテケミカルやロッテ製菓などを捜索した。検察の狙いは必ずしも定かでないが、グループ内の複雑な取引を通じて行われていた裏金づくりが焦点となっている模様 ………

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