アップグレード「強制」でネットが渋滞。NTT「パケ詰まり」にプロバイダーの6割が悲鳴。
2016年8月号 BUSINESS
5月中旬、マイクロソフト(MS)製の基本OS「ウィンドウズ」をめぐり世界的な大騒動が勃発した。予期せぬタイミングでウィンドウズが強制的にアップグレード(UG)されてしまう事例が多発したのだ。パソコン使用中に突如UGを促す表示が出たり、場合によっては使用中に画面が真っ黒になり、強制的にUGが始まったりする事例が多数報告された。ツイッターなどでは、大学で授業中に教授のプレゼン用パソコンがUG画面になったり、バスターミナルの行き先表示の液晶画面にUGを促す告知が出たままになって、行き先が確認できない実例が投稿されている。一部では、「アップグレードという名の悪質なウイルス」とまで揶揄される始末である。問題は国会にまで波及した。民進党の藤末健三参議院議員が質問主意書を出して「法的に問題はないのか」と政府の見解を質したが「お答えすることは困難」と政府は明言を避け ………
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