「イエレン後退」で日銀に追加緩和圧力

5月雇用統計に愕然。英国民投票と米大統領選で利上げが遠のけば、円高で日銀が矢面に立つ。

2016年7月号 BUSINESS

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3万8千人。世界の金融市場関係者は、この数字を見て色を失った。6月3日に米労働省が発表した5月の雇用統計。非農業部門の雇用者の前月比増加幅が、拍子抜けするほど弱かったからだ。市場では、雇用者が前月比10万人程度は増えると踏んでいた。ところが5月分が振るわなかったばかりでなく、3月と4月の雇用者増加も、合わせて5万9千人下方修正された。リーマン・ショック後の雇用調整真っただなかの2010年以来の低い数字に、市場参加者は声をそろえた。「これじゃ、6月の利上げは見送りだな」。6月はおろか7月も利上げは難しかろう。後は米大統領選が真っ盛りになるので、選挙後の12月まで利上げは無理。気の早いマーケットは、いち早くそんなシナリオに傾き始めた。拍子抜けの原因を作ったのは、ジャネット・イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長その人である。5月27日のハーバード大学講演で、利上げに ………

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