黒幕は「麻薬」「偽札」将軍

疑惑の北朝鮮投資の中核となった英国人事業家の背後に、呉克烈と息子の影。

2016年7月号 GLOBAL [暴かれた平壌コネクション▶▶下]

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北朝鮮の金やベースメタルなどの鉱山資産を香港やオーストラリアで上場する計画をぶち上げ、荒稼ぎを目論んでいた欧州投資家グループの北朝鮮側の担当者が、軍の実力者で偽ドル札や麻薬取引などに関与したとされる呉克烈(オグクリヨル)大将の家族数人であることが、関連企業の書類や書簡、関係者とのインタビューで明らかになった。パナマの法律事務所モサック・フォンセカから流出した機密書類(パナマ文書)により、投資家グループの中心人物が英国人事業家ケビン・リーチであることは、本誌5、6月号で報じた通り裏付けられている。リーチが投資家に開示した北朝鮮の「提携先」は、武器取引も手がけ国連の制裁対象になった朝鮮資源開発投資公社(NDIC)である。取材では、リーチが平壌に進出したきっかけは、あるオーストラリア人ブローカーのツテだったというが、筆者の情報源はその人物の名前を明 ………

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