バッシングの嵐で退陣論。五輪などの利権には口出しせぬ「死に体」で命乞いするが。
2016年7月号 POLITICS
政治資金の公私混同疑惑で火ダルマの舛添要一・東京都知事に対する自民党の腰が定まらず、醜態をさらしている。嵐のような「舛添バッシング」に乗り遅れてはならじ、とコブシは振り上げたふりをして実は「助け舟」を出し、百条委員会で舛添を追い詰めたくないのがありあり。2020年東京五輪へ向けてせっかく固めた利権構造を変えたくないのである。舛添は自民と公明が担ぐだが、神輿は昔から「軽くてパー」がいい。この「パー」は利権に口出ししないという意味で、担ぐ都議会にとってはそれがいちばん。舛添の政治資金収支報告書を一目見ればよく分かる。今、ヤリ玉にあがっているのは「支出」だが、「収入」の項を見ると、舛添に対する個人や企業の献金は驚くほど少なく、ほとんどないといっていい。自宅近くのイタリアンや天ぷら店の飲食代、「ホテル三日月」など家族旅行の宿泊費など、あまりのミミっ ………
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