SBIが大株主なのに煽るやら買い支えやらで乱高下。大塚製薬まで撤退して窮地。
2016年7月号 DEEP
非常事態だ。企業としての存続さえ危ぶまれる状況に追い込まれているのが創薬ベンチャー「アキュセラ」である。外国企業として東証マザーズに上場しているが、直近の株価乱高下でインサイダー取引が疑われ証券取引等監視委員会が内偵に着手したかと思えば、今度は大塚製薬が共同開発を打ちきり、株主総会が延期となった。「アキュセラは世界最大の製薬メーカーになるのではないかと思います」と自らのツイッター(4月5日)でぶち上げたのが第2位株主であるSBIホールディングス社長、北尾吉孝だが、そんな太平楽を言っていられる場合ではない。市場を翻弄した創薬の“花形株”は一夜の夢物語となりつつある。1月4日には863円というありふれた株価だったアキュセラの株価が、わずか5カ月で9倍以上も噴き上げ、7700円の上場来高値をつけた。ところが5月25日の後場から株価急落が始まる。翌26日にアキュセラが ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。