「甘利事件」潰した東京地検の「保身」検事正ら

2016年7月号 POLITICS

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甘利明衆院議員が大臣辞任に追い込まれた現金授受問題は、東京地検特捜部が甘利氏本人と元秘書2人を不起訴処分とし、その当否が検察審査会で問われることになった。まずは、元秘書は立件すると見られていた捜査が頓挫した事情を明かそう。甘利氏と元秘書2人は2013年5月、千葉県白井市の建設会社「薩摩興業」の総務担当者だった一色武氏から、千葉ニュータウン内の道路整備を巡る補償金交渉に関し、都市再生機構(UR)への口利きを依頼され、同年8月以降、その報酬として計600万円を受け取ったとして、あっせん利得処罰法違反などの罪で告発された。捜査関係者によると、URは12年に補償金約1600万円を支払う契約を薩摩興業と結んだが、金額に不満な一色氏が甘利氏側に口利きを依頼した。URは13年8月、新たな補償金約2億2千万円の支払い契約を締結し、一色氏は甘利氏の元秘書に報酬の500万円を渡した。残 ………

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