三菱御三家「日産頼み」の屈辱

なすすべもなくゴーンの軍門に下った。重工も商事も余裕なく、銀行には「原罪」がある。スリーダイヤ神話の終焉か。

2016年6月号 BUSINESS [MMCショック]

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日産自動車のカルロス・ゴーン社長はご機嫌だった。5月12日、横浜市の小ぶりなホールで記者会見に臨み、三菱自動車工業(MMC)の株式34%を2374億円で取得する基本合意書を締結し、同社が日産の傘下に入ると発表した。技術陣による燃費不正の負い目から、笑み一つ浮かべられない隣の益子修・三菱自会長を尻目に、ゴーンは派手な手振り身振りを交えて終始饒舌だった。最もボルテージが上がったのは、三菱自の海外事業に触れた時だ。「特に東南アジアのSUV(多目的スポーツ車)とピックアップトラックをご覧ください。限られたリソースの中で素晴らしい仕事をされている」とまるで至宝を手にしたかのよう。資本提携は以前から話し合っており、「今こそ実行に移そうとなった。今回の事象で加速された感はあるが」と説明した。

水島は「一億総活躍相」の地元

一方の益子は「三菱グループ3社(三菱商事、三菱重工業、三菱東京UFJ銀行)か ………

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