「日本の排外主義がザハを追い出した」「残念な結果になり申し訳ない」と著名建築家がホンネ吐露。
2016年6月号 LIFE
建築家のザハ・ハディドが65歳で急逝した。新国立競技場の旧案の設計者として、物議を醸した矢先だ。神宮外苑の環境破壊と過大な総工費で批判され、結局、ザハ案は異例の差し替えとなった。ところが、彼女が亡くなると、その功績を高く評価し、死を悼む声が一斉に上がっている。2010年に建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した妹島和世は「ダイナミックな造形はまるで“環境彫刻”のようで、その有機的な外側がそのまま内部空間へと連続する素晴らしい建築」(4月11日の毎日新聞)とザハの実績を絶賛。代表作の金沢21世紀美術館で知られる妹島は、今や日本を代表する建築家だ。ザハは妹島より6歳上で、6年前に同賞を女性で初めて受賞。同じコンペで競い合う良きライバル関係だった。新国立競技場やローマの国立21世紀美術館はザハ、仏のルーブル美術館ランス別館などでは妹島に軍配が上がっ ………
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