東京五輪招致「裏金」口座の闇

ついに仏検察が捜査着手。国際陸連前会長周辺のシンガポール秘密口座に2億2千万円相当の振り込み。

2016年6月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

東京五輪招致委員会(現在は組織委員会に改編)またはその代理人が2013年、国際陸上競技連盟(IAAF)前会長、ラミーヌ・ディアクらが賄賂の用途で使っていたシンガポールの秘密口座に、280万シンガポールドル(約2億2千万円)以上の資金を送金していたことが、英ガーディアン紙の調査で明らかになり、フランス検察当局も捜査中と公表した。日本の検察特捜部にあたる仏国家財政金融検事局によると、日本の銀行口座から「東京2020五輪入札」の名目で2回に分けて問題の口座に送金されたという。同局は昨年12月、複数の情報源から送金の事実を把握、東京五輪の指名過程で「贈収賄、悪質な資金洗浄、組織隠蔽」が行われた疑いで12月24日に捜査を開始したとのコミュニケを発表した。日本では、東京五輪招致委員会理事長だった竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長が送金の事実を認めるコメントを出し ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。