EU「グーグル叩き」に三の矢

シェア80%超の優越的地位の乱用が目に余ると警告。日本ではむしろアップルを問題視。

2016年6月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

むかしMSいまグーグル――IT業界では独占禁止法がらみの話題を提供する企業の顔ぶれにも、栄枯盛衰が影を落としている。パソコンが主役だった時代は、マイクロソフト(MS)がニュースの常連だったが、クラウドとスマートフォン(スマホ)の時代になった今、グーグルがそのお株を奪ったようだ。4月20日、欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会は、グーグルがスマホやタブレット市場での優位性を利用し、アンドロイド端末を製造するメーカーや通信事業者に対し独占禁止法に違反する行為を行った疑いがあるとしてグーグルの親会社アルファベットに異議告知書(Statement of Objections)を送ったことを明らかにした。実際、欧州におけるアンドロイド端末のシェアは80%を超え、競合するアップルのiOSの十数%を大きく引き離してほぼ独占状態。このような市場における支配的な立場を背景に、グーグル ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。