マイナス金利「失敗」を認めよ

金融政策は時間稼ぎのカンフル剤。抜き打ちも空砲で、円安・株高狙いが外れた。財政との合わせ技に活路か。

2016年6月号 BUSINESS [黒田日銀の誤算]

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それを「日高ショック」ともいう。大型連休前の4月28日、日銀の金融政策決定会合で「追加緩和が検討される」と幻の特ダネを報じた米通信社ブルームバーグの日銀担当、日高正裕記者の名を冠したものだ。政策決定会合の直前、「複数の関係者」の話として「日銀が金融機関への貸し出しにマイナス金利を検討」と報じ、株式市場などの期待が一気に高まったが、これが肩透かし。フタを開ければ日銀は動かず、円買い・株売りの嵐が起きた。その日、一時1万7500円台まで上昇した日経平均株価は、1万6600円台まで急落した。決定会合後の記者会見で、黒田東彦総裁は「(マイナス金利貸し出しは)議論していない」とにべもなかった。「複数の関係者って誰?」などと幻のバズーカ第4弾をあざ笑う声が聞こえたが、果たしてそうか。「マイナス金利貸し出し」観測に市場がこぞって飛びついた現実こそ、日本の金融政策が ………

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