サミット後「財政出動」へ財投債

国債増発と違って、基礎的財政収支を傷めない裏ワザ。渋るドイツにもお勧めしたい妙案だ。

2016年6月号 BUSINESS

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安倍晋三首相は、5月26~27日の伊勢志摩サミットの準備を着々と進めている。特に経済政策では、世界的な緊縮財政の流れを食い止めようとしている。5月の欧州歴訪でも、やはりドイツのアンゲラ・メルケル首相はG7による財政出動の協調に消極的だった。ただ、イタリア、フランス、米国は同調したようだ。メルケル首相とは引き続きサミットまで議論するとしている。安倍首相の準備は昨年からだが、その一つとして3月にポール・クルーグマン米ニューヨーク市立大教授を官邸に呼んで話を聞いた。その際、クルーグマン教授は、①現状の世界経済の弱さ、②先進国間で経済連携が強まっていること、③非伝統的な金融政策の効果が弱まっていること、④金融政策は財政政策の助けを必要としていること、そしてデフレのサイクルからの脱出が最重要目標と語った。

クルーグマンの進言

安倍首相は日本の債務問題を質問した。これに対し、クル ………

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