ブロックチェーンを巡る主導権争いで、真っ二つの対立構造に。怪しい面々の影も。
2016年6月号 BUSINESS
人工知能、自動運転などと並ぶITの最新トレンドとして、世界中の金融関係者から注目を浴びるフィンテック。関連企業の資金調達額は2015年、世界で222億ドル(日本は140億円)に上り、我先にとカネが注ぎ込まれている。しかし、カネの集まるところに争いは起きる。日本のフィンテック業界では、早くも醜い“内ゲバ”が始まった。火種の舞台となっているのは「ブロックチェーン」と呼ばれる、フィンテックの中核技術を巡る主導権争いだ。ブロックチェーンは分散型台帳システムと呼ばれ、金融取引に関するデータを特定の金融機関内で管理するのではなく、通信し合う複数のサーバーで管理する仕組みのことだ。仮想通貨「ビットコイン」を支える技術としても知られ、08年の運用開始以来一度も改竄やサービス停止がないことから、電子契約や認証システムなどにも応用可能と期待されている。4月末に経済産業省が ………
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