「地域歴史遺産」謳う自治体公文書館がブーム

2016年5月号 DEEP

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公文書管理法施行から5年。古い資料をもとに地元の歴史を学ぶ住民たちの活動から、地域資料の価値を再認識する動きがあちこちで起こっている。新潟県十日町市では、2004年10月の中越地震で倒壊した土蔵から発見された古文書を市民が協力して整理、それをテキストに十日町の歴史を学ぶ勉強会を続ける。兵庫県加古川市では、倒産したタオルメーカーが保管していた江戸から昭和までの膨大な量の地域資料を保存・管理する活動に市民が取り組む。地元住民の活動が発展し、公文書館設置に動く自治体も出てきた。秋田県大仙市は来年春、東北地方では初の市立公文書館を開館する。市史編纂の過程で多くの古文書が現存することがわかり、郷土史家らの提言で07年に古文書の調査事業を始めた。市内に存在すると思われるすべての古文書を4年かけて調べ上げた結果、江戸時代から続く旧家には、大正から昭和初期の土地 ………

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