パナマ文書巡る駆け引き「日本は蚊帳の外」

2016年5月号 BUSINESS

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2.6テラバイトのデータ、「パナマ文書」が世界を揺るがしている。米東部時間4月3日、文書に関する記事がウェブに公開された直後、CIA(米中央情報局)のエドワード・スノーデン元職員は自身のツイッターで「史上最大のリークだ」とつぶやいた。タックスヘイブン(租税回避地)に関する莫大なデータは、米国の大規模な通信傍受を告発したスノーデン氏さえも驚愕する内容だ。各国の有力者の「隠し資産」が顕わにされ、アイスランドのグンロイグソン首相は辞任に追い込まれた。ワシントンやロンドンでは各国外交官が情報収集に走っており、その一人は「アラブの春のような混乱が誘発されれば、死人が出る可能性がある」と語る。「パナマ文書」とは、中米パナマにある法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した1150万件に及ぶ資料だ。契約書類や通信記録、パスポートの写しを含み、200カ国・地域、21 ………

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