新社長に横浜銀行OBが就任。裏で金融庁も動いた日本郵政「ポスト西室」玉突き人事の深層を読み解く。
2016年5月号 BUSINESS
3月16日、健康上の問題を抱えていた西室泰三・日本郵政社長が退任し、グループ傘下のゆうちょ銀行、長門正貢社長が内部昇格した。同日、横浜銀行は川村健一取締役常務執行役員が頭取に就任する人事を固める。前頭取の寺沢辰磨は東日本銀行との経営統合で発足した持ち株会社、コンコルディア・フィナンシャルグループ社長に専念することになった。日本郵政と横浜銀行。かつては郵貯対地銀の百年戦争を通じて犬猿の仲だった両者のトップ人事は実は底流で深くつながっている。それを解き明かすカギとなるのが、3月25日に発表されたゆうちょ銀行社長人事。日本郵政社長に昇格した長門の後任として浜銀OBの池田憲人が起用されたのだ。事の起こりは浜銀である。浜銀頭取ポストは66年間の長きにわたって旧大蔵省出身者が占めてきた、いわば天下りの指定席。寺沢もまた旧大蔵官僚であり、新たに頭取に就任した川 ………
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