岬の付け根の原発避難計画は問題だらけ。社長は自称素人。地元も実は再稼働反対。
2016年5月号 BUSINESS
4月6日、九州電力川内原子力発電所(鹿児島県)1、2号機の運転差し止めを住民が求めた即時抗告審で福岡高裁宮崎支部は訴えを棄却した。3月の大津地裁による関西電力高浜原発(福井県)3、4号機の運転差し止めの仮処分決定に続く「再稼働阻止」は実現しなかった。窮地を救われた九電は即日オール電化の営業再開を発表するなど大はしゃぎだったが、この裁判結果に豊後水道を隔てたお隣の電力会社もホッと胸を撫で下ろした。四国電力である。同社に激震が走ったのは約1カ月前の3月11日。広島・長崎の被爆者18人を含む9都府県の67人が伊方原発(愛媛県)1~3号機の運転差し止めを求め、広島地裁に集団提訴した。「身をもって放射能の恐ろしさを知っているのに後世の人に知らせないのはまずいと考えた」原告団長の堀江壮(75)は記者会見でこんな説明をした。堀江は4歳の時、広島の原爆で父を亡くし、自身も ………
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