「赤字」LIXILの経営陣自壊

何とした。野村出身の筒井副社長らジョウユウに関わった経営幹部が次々に不自然な退任。

2016年5月号 BUSINESS

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株価はジョウユウ破産申し立て(昨年5月)後の安値を割り込んだ中国子会社だったジョウユウ(Joyou)の不正会計の発覚から1年。住宅設備大手LIXIL(リクシル)グループの経営が「メルトダウン」の危機に瀕している。600億円を超える巨額損失をもたらしたスキャンダルの多数の疑惑に対し、同社が貝のように口を閉ざし続けるなか、経営幹部の不自然な退任が相次いでいるのだ。1人目は藤森義明社長兼CEO(最高経営責任者)。昨年12月21日に、半年後の今年6月の株主総会で代表権のない相談役に退くと唐突に発表した。藤森は米ゼネラル・エレクトリック(GE)の上席副社長兼日本法人CEOを務め、2011年にLIXIL創業家出身の潮田洋一郎取締役会議長がスカウトした「プロ経営者」である。トップ就任後の5年間で、積極的なM&A(合併買収)などによりグループ売上高を1.5倍以上に増やし、1割未満だった海外売上比 ………

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