復帰CEOが大ナタ。140字緩和の観測に自虐ツイート。気軽さを失い、焼け石に水か。
2016年4月号 BUSINESS
「泥沼のような赤字体質」――140文字の短文投稿型のソーシャルメディアとして日本でも知られた「ツイッター」の財務を一言で要約するとこうだ。実際、公になっている2010年以降の決算資料によれば、一度も黒字を計上していないことがわかる。13年11月にニューヨーク証券取引所に株式を公開、アマゾン同様に赤字垂れ流し状態でも企業の将来性を見越して上場を許す米国市場の懐の深さを垣間見る思いだが、期待に反し業績指標はどれも思わしくない。直近の15年10~12月決算では、前年同期比で赤字幅は縮小したものの、月に1回以上利用する月間アクティブユーザー数(MAU)は、3億2千万人と前期とほぼ横ばい。売上高7億1047万ドル(約800億円)のうち約90%を広告が占めるだけに、利用率の指数となるMAUの伸び悩みは大問題だ。
MAUの伸びを期待していた市場は失望、株価は2月12日に13ドル91セントと上場来 ………
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