「化血研解体」罪深き厚労省

化血研を悪者にして血液製剤の供給体制をどう再編するのか。泥縄式にひねり出した「解体命令」が宙に浮いている。

2016年4月号 BUSINESS [宙に浮く「解体命令」]

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「製造販売を化血研という組織で継続することはない」ワクチンや血液製剤メーカー大手の化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)に、塩崎恭久厚生労働相が事実上の解体命令を出した。化血研は40年間も国の承認と異なる方法で血液製剤を製造し、その不正を組織ぐるみで隠していた。厚生労働省は化血研を過去最長の110日間の業務停止処分としたが、停止期間が明ける5月以降も、解体を含む経営体制の抜本的な見直しがなければ、処分は永久に解かないという。医薬品は監督官庁の厚労省が承認した方法で作らなければならない。しかし、化血研は1974年頃から、血液製剤を作る際に勝手に血を固まりにくくするヘパリンを加えたり、殺菌する時間を変えたりしていた。89年ごろからは不正が常態化し、国の査察で不正が発覚しないよう、組織ぐるみで本格的な隠蔽工作も行っていた。ようやく昨年5月、従業員の内部告 ………

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