東京高裁が「マルサ完勝」の逆転判決

一審差し戻しに胸を撫で下ろす国税幹部。首の皮は繋がったが調査能力の低下は目を覆うばかり。

2016年4月号 BUSINESS

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「近年数少なくなった巨額の脱税で、マルサが摘発するのに相応しい重大で悪質な事件だった。それだけに一審の無罪判決を破棄して差し戻した控訴審判決には正直言ってホッとした」2月末、ある巨額脱税事件の控訴審判決の結果を聞いた東京国税局査察部OBの税理士は安堵の表情を浮かべた。問題の巨額脱税事件とは2010年2月、個人として不動産取引を営む弁護士の小谷平被告(73)と元妻で公認会計士の小谷万里子被告(65)が、05年までの2年間の平被告の所得合計22億7600万円を隠し、所得税8億4400万円を脱税した罪で東京地検特捜部に逮捕・起訴されたというものだ。両被告は「熱海観光」や「錦町商会」など親族や知人を登記上の代表者にした不動産会社(実質的にはペーパー会社)を50社前後設立。平被告の所得税支払いを免れるため、平被告が個人で行った不動産取引のうち25件を、赤字の関係会社12社の取引 ………

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