ハコ企業「蜘蛛巣城」の主謀者

綱渡りの資金繰りに乗じた「反社」の仕事師。控訴審にチャットが提出され、生き馬の目を抜く手口が見えた。

2016年4月号 DEEP [マネーゲームの魔界]

  • はてなブックマークに追加

上場企業だが中身がない。だから「ハコ企業」と呼ぶが、それに事業を注入して再生させようとする野心家や、株価上昇の材料を与えてマネーゲームに利用する投資家にとって「ハコ」は使い勝手がいい。四つの「ハコ」を取り上げたい。絡み合う社名と人脈を追って本誌も12年8月、14年12月、15年1月、16年2月号で取り上げてきた。そろそろ迷宮の全容をさらそう。そこには物語も事件もゲームもある。14年3月期決算を前に、セントレックス(名古屋証券取引所の新興企業市場)に上場する光ディスク製造のオプトロムと、東証ジャスダックに上場する半導体関連のSOLホールディングスが、資金導入を求めて提携相手を探していた。そこに名乗りをあげたのが、ネット関連企業のアンビシャスグループを率いる斎藤修司CEO(最高経営責任者)。過去に経済事件に関与したことがあり、役員にはつかず、CEOの立場で経営に当 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。