日韓「弥勒菩薩」三体が一堂でご対面

中宮寺の半跏思惟像が、1300年を隔てて微笑比べ。従軍慰安婦交渉の裏で進められた「関係修復の象徴」。

2016年4月号 LIFE

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本誌は反韓・嫌韓派でもなければ、親韓・媚韓派でもない。ただ歴史的地理的、また経済的政治的に、半島が日本の隣国である現実は免れられないと考える。ヒューマニズムからではない。リアリズムである。ことさらな贖罪も糾弾も、その現実を見る目を曇らせる。それゆえ、あえてこのタイミングでスクープを載せよう。日韓両国政府は国交正常化50周年記念事業の目玉として、奈良・中宮寺の木造弥勒菩薩像と、韓国国立中央博物館の金銅弥勒菩薩像二体(いずれも国宝)を5~7月にソウルと東京で共同展示する。春の桜のシーズンが一時検討されたが、日本は統一地方選挙などが重なることもあり、韓国も5月の文化の日の25日に重ねたいと希望したため、5月23日から6月12日まではソウルの中央博物館、6月21日から7月10日まで東京・上野の国立博物館で展示される。主催は双方の博物館とNHK、韓国のKBS、後援は両国 ………

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