2016年3月号 GLOBAL
大統領選を控えた米国、参院選を控えた日本と同様、国際金融界も「選挙待ち」の状態だ。国際通貨基金(IMF)はクリスティーヌ・ラガルド専務理事が7月に5年の任期を終えるため、次期トップの人選を進めている。とはいえ、ラガルド氏の他に有力候補はいない。欧州諸国に加え、中国がいち早くラガルド氏を推しており、IMF理事会は3月初旬に再任を正式に決めるはずだ。かくして、欧州勢と中国がIMFのキングメーカーの地位を確保する。ラガルド氏は1956年生まれのパリジェンヌ。10代の頃はシンクロナイズドスイミングの仏代表チームに所属し、後に法曹の道に進んだ。米系国際法律事務所ベーカー・マッケンジーの会長を経て07年に仏財務相に就任。11年に性的暴行容疑で辞任したストロスカーン前IMF専務理事の後任に選ばれ、欧州債務危機対応などで陣頭指揮を執ってきた。日本での知名度は高くないが、「国際 ………
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