隈研吾・大成のA案で決着と思いきや、「ザハ案引き写し」の批判。東大工学部の身びいき?
2016年3月号 BUSINESS
2020年東京五輪のメーン会場となる新国立競技場にまたケチがついている。コンペのやり直しで採用が決まったA案(建築家の隈研吾氏、大成建設、梓設計)にパクリ疑惑が燃え広がっているのだ。2月9日夜、東京・渋谷の建築家会館大ホールは騒然とした空気に包まれた。「A案は白紙撤回されたザハ設計案の引き写し」と批判する会員制のシンポジウムが開かれ、当の審査委員の一人で建築家の香山壽夫氏が参加してこう述べたのだ。「仮採点をやった後、1時間後に本採点をやった。その間に何が起きたのか、さっぱり分からない。審査員個々の採点が公表されていない以上、おかしいと思われても仕方ない」新国立競技場は当初、建築家の安藤忠雄氏が決めたイラク人女性建築家ザハ・ハディド氏設計の巨大なキールアーチを使う案が「神宮の森の景観を壊す」と不評で、総工費も野放図に膨張して2600億円を上回る巨額と ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。