集中連載・底知れぬ習近平②中華民族の「偉大な復興」

想定される戦争は当面、領土問題を抱える日本やベトナム、フィリピンだが、いずれも米軍の関与を招く。「今、戦争をはじめたら、中国は清朝に逆戻りしてしまう」

2016年3月号 GLOBAL

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2016年中国の年明けは静かだった。上海外灘(バンド)のカウントダウン・イベントで昨年、若者36人が犠牲となった雑踏圧死事件の反省から、大型イベントが中止になったこともある。北京では元旦からスモッグ警報が外出の足を止めた。期せずして人々の目は習近平総書記の新年スピーチに向けられた。習氏は、家族3人の写真を飾った北京・中南海の執務室から堂々と大国のリーダーとしての責任を訴えた。「世界は大きく、問題もたくさんある。国際社会は中国の声を聞き、中国のプランを見たいと期待しており、中国は欠席できない。困難に陥り、戦火の中にある人々に対し、我々は悲しみ哀れみ、同情し、責任をもって行動しなければならない」「欠席できない」とは「中国なしでは問題が解決できない」と言っているに等しい。大国の責任を意識した発言は14年11月のアジア太平洋経済協力(APEC)北京会議以降、 ………

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