NHK技術陣「堕落」の元凶

魚は頭から腐る。子会社の不正は、天下りの歴代幹部が総務省と癒着してきたからだ。籾井会長と同罪の保身。

2016年3月号 BUSINESS [虚構の4K・8K放送]

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「『なれあい』ということばは、私が特に主張して使いました。要するに緊張感がないということです。実をいうと、使った言葉はArm’s Lengthにしなければいけないということでしたが、横文字なので……」「平成20年の『内部統制関係議決』があっても守られていない。最終的には支払伝票さえきちんと押さえればよい。もう言葉でいっても誰も聞いてくれない。私はその具体性が大事だと思っています」そぞろ哀れを催す。1月12日、NHK経営委員会で、12月に発覚した子会社、NHKアイテック社員2人による架空発注事件と、同九州支社で新たに発覚した約500万円の不正支出の調査結果を報告した籾井勝人会長の発言である。会長自らも放送センター近くの約千坪の土地を子会社9社に購入させようとして断念に追い込まれた後だけに、四面楚歌の無念さがにじむ。だが、調査中を理由に、責任問題には一切触れず。調査完了の ………

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