移民増加を恐れるブルーカラーの支持層を取り込まないと、共和党は大統領選に勝てない。
2016年3月号 GLOBAL
11月の米国大統領選に向け、共和党の候補者指名争いで終始トップの座を走り続けていた不動産王ドナルド・トランプ(69)は2月1日、各党候補者選びの初戦となったアイオワ州党員集会でテッド・クルーズ(45)上院議員(テキサス州)に予想外の敗退を喫した。特筆すべきは敗けても勝っても主役の座にいることだ。米国メディアの関心はトランプの敗北であり、保守強硬派クルーズの勝利はほとんど付けたり扱いである。昨年6月、大統領選への出馬を表明した時は誰も真面目に取り合わなかったが、トランプは今や視聴者参加型のリアリティ番組のスターであり、過去7カ月間は完全にメディアを席巻し、世論調査をリードしてきた。アイオワでの得票率は24%とクルーズの28%に及ばず、凄まじいトランプ旋風はわずかに勢いを落としたが、9日のニューハンプシャー州予備選では34%と盛り返してトップになった。
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