参院選前に「埋蔵金バズーカ」

外為特会と労働保険特会を財源に景気対策。ダブル選で財務省を押さえこみ、消費再増税をまたぐシナリオ。

2016年2月号 BUSINESS [消費再増税「スキップ」]

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通常国会が始まった。補正予算の規模は3兆円台と少なめだが、すでに国会が始まっているので、新たな景気対策などは事実上もう打てない。補正予算案や本予算案を国会審議中に、新たな政策を持ち出せば、審議中の予算案を提出し直せといわれるからだ。ただし、今後の諸情勢を考えると、本格的な景気対策は後に控えていると考えざるを得ない。まず今後の政治日程を整理しておこう。今国会の会期は150日であるが、召集日1月4日で6月1日に終了する。参議院選挙については、2010年に選出された参議院議員は16年7月25日で任期が満了し、任期満了の日の前30日以内に選挙が行われることから、常識的にいえば、7月上中旬に行われるだろう。ここで問題になってくるのが、衆院とのダブル選挙である。ダブル選挙は野党間の連携をやりにくくするので、選挙戦術として与党は常に視野に入っているはずだ。衆院選は解散か ………

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