家裁の期待を裏切って弱者の財産を横取りする専門職後見人が続出。自殺まで考えた母親の告発。
2016年2月号 LIFE [第三者選任で矛盾]
「私はいま71歳ですが、金銭面を含めこれまで知的障害者の息子の面倒をキチンと見てきました。それなのに家庭裁判所は、親の私ではなく息子の生い立ちや人生観、健康状態など何も知らない弁護士を息子の成年後見人に選んだのです。親が後見人になれば報酬は不要ですが、第三者の弁護士後見人の場合は、限られた息子の財産の中から毎月数万円の報酬を死ぬまで払い続けねばならず、それだけで息子の財産はなくなってしまう。家裁も弁護士も『息子の財産を守るために後見人が必要だ』と言いながら、弁護士報酬などで息子の財産を無駄遣いさせようとした。法律で決まったことだというが、法律を盾にして人の幸せを壊していいのでしょうか。私は絶望して一時、自殺まで考えました」水野博之氏(44・仮名=以下同じ)の母、敏子さんは成年後見制度の矛盾と、制度を悪用して障害者を食い物にする弁護士への怒り ………
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