富士通狂わす「指名委員会」

内部昇格でありながら社長と口を利いたことがないような人物を後継者に選ぶ。変ではないか。

2016年2月号 BUSINESS

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昨年6月、富士通で「戦後初の営業出身の社長誕生」と話題を呼んだ田中達也氏(58)は痛打を浴びた。10月末に満を持して発表した「経営方針」で、経営資源をテクノロジーソリューションに集中し、連結営業利益率を目下の約3%から10%に引き上げると宣言したが「具体性がなく達成時期も見えない」と、ボロクソだった。唯一の具体策は減益続きのパソコン事業を、16年春に分社化する決断。富士通は「FMV」シリーズをひっさげて、1980年代から90年代にかけて、NECとパソコン市場でしのぎを削った。その後、米デルや台湾、中国勢に押しまくられたが、今も国内市場では2割近いシェアを誇る。その大半を国内で生産し、為替の影響をほとんど受けない体制を築き上げ、「成長こそ見込めないが安定性はある」と、社内の評価を受けてきた。しかも、パソコン事業は前社長の山本正已会長(62)の出身母体であり、その ………

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