飛んで火に入る夏の虫。共産党中軸の野党共闘が進めば進むほど、自公政権か民共政権か──民意を問いやすくなる。
2016年2月号 POLITICS [野党は「共産一人勝ち」!]
今年の正月休みは、慎重を期したようだ。他でもない、「本当は映画監督になりたかった」安倍晋三首相がこの時期、劇場鑑賞を楽しみにしている映画の選定である。都内の定宿にしている六本木のホテル併設複合施設で観たのは3本。年末に『杉原千畝』と『スター・ウォーズ』、元旦が『海難1890』。各編のヒーローは、戦時中の東欧でユダヤ人6千人を密かに亡命させた日本の外交官、悪の宇宙帝国と戦う正義の一族、和歌山県沖で座礁したオスマン帝国(トルコ)軍艦の生存者を救出した明治日本の庶民。無難なラインアップに徹した。昨年は失敗した。正月2日、安倍首相が昭恵夫人や母洋子さんと同じ映画館で観た米国のスリラー映画『ゴーン・ガール』は、心を病んだ女が性交しながら男の喉をナイフで掻き切り、血まみれ姿でテレビカメラの前に登場する内容だった。当時、「首切り処刑」で悪名を轟かせていたイ ………
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