2016年2月号 LIFE
国立市の佐藤一夫市長が元市長の上原公子氏(元生活者ネットワーク代表)を狙い撃ちにした、注目のスラップ訴訟の高等裁判所判決(小林昭彦裁判長)が、昨年12月22日に下された。傍聴席は上原元市長を支持する国立市民らで埋め尽くされたが、高裁は一審判決を覆し佐藤市長側に軍配を上げた。判決主文の趣旨は、「元市長が勝訴した原判決を取り消す。元市長は、国立市が求めた賠償金全額と遅延金を合わせた約4300万円を支払え」というもの。弁護団も驚く予想外の判決となった。今回の訴訟は、そもそも国立市での高層マンション建設に端を発する。1999年、上原氏が市長に就任した当時、大学通りに14階建て高さ44mの建設計画が浮上。2000年に建物の高さを20mに制限する地区計画条例が制定され、それをめぐって、翌年マンション業者が国立市に4億円を請求する裁判を起こした。高裁で営業妨害の一部が認めら ………
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