病院死が減り「大往生」が増えた理由

各種老人ホームでの死亡者数が10年前の3倍の10万人に。日本人の死生観が変わり始めた。

2016年1月号 LIFE

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長命社会の進展でタブー視されてきた「死のあり方」が、変わろうとしている。尊厳死法などの法整備は停滞しているが、それを尻目に日本人の死生観が大きく変わりつつあるのだ。どこで、どのように死ぬのが幸せなのか。医療任せの終末期が転機を迎えた。明治時代からの日本の死亡数や死因の統計を見ると、1950年には2.6%だった85歳以上の死亡比率が、2014年には42.8%を占める。現在は死者の9割近くが65歳以上の高齢者。死亡原因の統計は、そのまま高齢者の最期の姿と重なる。その死因のなかで、近年「老衰死」が急増している(グラフI)。死因のトップ4はガン、心疾患、肺炎、脳卒中だが、14年に老衰死は7万5389人で5位。この10年間で5万人近くも増えている。老衰死とは、全身衰弱による眠るような自然死のこと。過剰な栄養剤や水分補給をする延命治療とは正反対の苦痛のない穏やかな死である。老衰死 ………

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