日銀「マイナス金利」確率3割

米利上げで一息つくが、日本銀行に追加緩和の手札はない。「悪魔のシナリオ」に追い込まれるのか。

2016年1月号 BUSINESS

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年の瀬も迫った2015年12月7日、黒田東彦・日本銀行総裁は講演で「マイナス金利政策を導入すべきだとは考えていない」と明言し、量的質的緩和策(QQE)について現時点で追加策は不要という態度を示した。マイナス金利政策とは、金融機関が日銀に預けている当座預金の金利をマイナスにすることである。現在、日銀当座預金には年0.1%の利息がついているため、本来ならQQEによって日銀から供給され、新規貸し出しに回るはずの資金が滞留し、日銀自体が金融機関の「運用先」になってしまうという皮肉な事態が生じている。QQEが始まった13年4月以降の2年半で日銀が供給する通貨(マネタリーベース)はほぼ200兆円も増えたが、その大半は日銀当座預金である(同期間に180兆円増加)。日銀が国債を買いまくり、せっせと金融機関にお金を供給しても、それが市中には行き渡らない。となれば、物価も上がらない。 ………

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