「2万円フレコンバッグ」で除染業者がボロ儲け

2016年1月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

編集部は1枚の内部資料を入手した。環境省がまとめた、同省直轄除染事業の一覧表だ。東京電力福島第一原発事故に伴う福島県内の汚染土壌等を除染する事業のうち、2012、13年度事業を受注したゼネコンJV(共同企業体)との契約額、実支払額、15年8月末時点で同省直轄の仮置場に搬入されたフレコンバッグの種別や単価、個数が記されている。フレコンバッグとは放射性物質が付着した汚染土壌等を入れて保存する大きなゴミ袋だ。一覧表を見て驚かされるのは、フレコンバッグの単価が下は5千円台から上は2万円超と幅がありすぎることだ。一番高いのは大林組・東亜建設JVが受注した川内村の除染事業で使用された1袋2万1511円。防水性能のある「ランニング型1種」を9万2千枚使用し、人件費を含めた工事費用は、12年度だけで契約額約80億。実際には106億円が支払われた。川内村より放射線量が高い楢葉町(6700円 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。